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infolaw’s blog ~九州工業大学 情報関連法規(情報法・情報政策)

九州工業大学 情報工学部 情報関連法規授業に関するブログです。

各講義のポイント (第1回~第3回)

講義を聞く際には、今日はこの疑問を解決しよう。あるいは、〇〇がわかるようになっていよう。という目的意識が大切です。

 

が、しかし、それが何かがあらかじめ分かっていればいいのですが・・・。大学の講義は、幅広い専門性の高いテーマを扱うためその点がぼやけてしまい、わかったつもりがつもりつもってわからなくなってしまうことも多々あります。

 

講義が進んでいくのは、教壇で思いつきで瞬間芸を重ねているのではなく、どこかしらの目的に向けて15回の旅をしていくようなものなのです。

 

法律も”目次が大切”ということを初回で伝えますが、いまどこにいて、なにを議論しているのか?いわゆる位置づけが大切だからです。

 

そこで、各回の講義のポイントを示します。

 

情報関連法規は、原則1~3回、4~6回など3回ごとで一つのテーマを体系的にマスターできるように設計しています。

 

まず、第1回~第3回

1. 情報ネットワーク社会と法~判例による法創造とCODEの比較 ~判例による法創造とCODEの比較
2. 知的財産権法の全体構造 ~産業革命・情報革命と知的財産権
3. コンテンツ流通ビジネスの仕組みと著作権法

 

ここでは、条文の読み方と捉え方。判例の読み方。をお伝えします。また、国境を超え

るサイバー空間でのルールは、どのように作られるのかを立憲民主主義の”国家”での比較をしながら紐解いていきます。

 

ポイントは、当たり前だと思っていた前提がなくても、ネットワーク組織的・自律的にルールが生成され展開し、発展(ときには破綻・・・。)するということです。

 

例えば、中学・高校で、お金は、日銀(=中央銀行)が発行するというものをきいたことがあるともいます。

 

貨幣は、紙。ですから、大切なのはそこに沁み込んでいる価値ですね。そして、通貨があることで様々な等価交換が可能になるわけです。

 

紙ですから、たくさん刷ろうとおもえばいくらでもすることができますが、刷ったからといって、価値が増大するわけではないので、たくさんすればするほど1円あたりの価値は減少していきます。 そこで、どのくらいを刷るのがだとうか?ということで、発行量の調整が必要になります。

 

中央銀行は、その発行量を調整することでインフレを防いだりしています。(=金融政策)また、日銀法により独立性が担保されており、時の政府が好き勝手にどんどんお札を刷らせることはできない。という風にルールを作りました。

 

しかし、皆さんがご存知のビットコインは、この中央銀行がありません。

 

不思議ですよね。では、なぜ成り立つのか?という点に考えを持つことが大切です。さらにその流通を増やすべきか?そうでないのか?を、自分なりの意見を過去の知見と根拠をもって展開することが大切です。

 

1~3回では、

・かたちのない”知的財産”という情報の財の性質

 (⇔有体物、民法

・どんなふうに流通しているのか?

 (→CD,カセットテープなどの媒体に載せた流通から、情報が独立してネットワークを流通。)

・なにを目的にどのようなルールがつくられているのか?

 

の全体構造をみていきます。

 

特に一番の原則の民法と知的財産の同じところとそうでないところ。

 

次に知的財産の中の特許法などの産業財産権著作権の同じところとそうでないところ。

 

ネットワークに情報の財が独立して自律・分散的に流通するようになったことによる変化。(=AI,3Dプリンタ、ロボ)

 

頭の中に見取り図をつくることを目的とします。

 

次回は、


4. 著作物・著作者 ~誰の何を保護するのか?(=射程を意識する)
5. 著作権著作者人格権・保護期間 ~権利の内容①
6. 実演家の権利・レコード製作者の権利・放送事業者の権利 ~権利の内容②

 

を解説します。