infolaw’s blog ~九州工業大学 情報関連法規(情報法・情報政策)

九州工業大学 情報工学部 情報関連法規授業に関するブログです。

情報関連法規を学ぶにあたってのポイント

その1 条文(=一次情報)を網羅的(=穴なく)に把握しよう
まずは、
 ①【条文】を読んでみて、要件と効果は何かを意識しましょう。
 ②【目次】を読んでみて、どのような構造になっているか全体を意識しましょう。
 ③【論点】なぜ争点となっているかを意識しましょう。
 (=条文の文言がどこまでが指している範囲(=射程)か明らかでない。書いてない。等)
□さらに
 ①【法目的】何の価値をなぜ守るのか?
 ②【バランス思考】(=利益衡量、対抗利益、保護法益
ができるようにトレーニングをしましょう。  

情報関連法規の授業の流れ

情報関連法規は、情報法を著作権法の切り口から講義する科目です。

 

はじめは、著作権法の知識がなくとも、1次情報である”条文”から、要件と効果を把握し、結論を導き出せるようになることが目的です。

 

教科書は、「著作権ハンドブック」+講師オリジナルレジュメを用います。

 

昨年度の授業は、以下の通り進行しました。

 

1. 情報ネットワーク社会と法~判例による法創造とCODEの比較 ~判例による法創造とCODEの比較
2. 知的財産権法の全体構造 ~産業革命・情報革命と知的財産権
3. コンテンツ流通ビジネスの仕組みと著作権法
4. 著作物・著作者 ~誰の何を保護するのか?(=射程を意識する)
5. 著作権著作者人格権・保護期間 ~権利の内容①
6. 実演家の権利・レコード製作者の権利・放送事業者の権利 ~権利の内容②
7. ソフトウェアと特許法
8. デザインと意匠法
9. キャラクターと商標法
10. 営業秘密の保護 ~不正競争防止法
11. プロバイダ責任制限法
12. コンテンツ利活用と管理 ~ライセンス契約、紛争予防・解決
13. プライバシー権パブリシティ権、肖像権
14. 放送・情報通信法制度
15. 情報倫理 ~サイバーリテラシー